健康状態を把握する基本項目<バイタルサイン>(血圧 脈拍 呼吸 体温) その2
こんにちは
医療の世界で、人の健康状態を把握するための項目、バイタルサイン。
血圧、脈拍、呼吸、体温をさします。
今回は、呼吸と体温の数値の目安について、ご紹介します。
バイタルサインとは
英語: vital sign
日本語: 生命徴候(=その人が生きている証)
意味: 生命保持に関係の深い徴候。通常は血圧、脈拍、呼吸、体温を指す。
病院に入院している方、外来通院している方、救急車で搬送された方・・など、病院ではまずこのバイタルサインを確認します。略して「バイタル」と言います。
相手の状態を確認する上で、基本中の基本の項目です。
呼吸
人は呼吸をしないと、生きていけません。普段、自分が何回呼吸しているか考えることはありませんが、正常な呼吸数は大体次のとおりです。
呼吸数の目安(安静時)
<成人> 12〜20回/分
<新生児> 40~50回/分
その他
頻呼吸 25回以上/分 呼吸が浅くなることが多い
徐呼吸 12回以下/分 呼吸が深くなることが多い
努力性呼吸 肩を上下させて呼吸する、あごを突き出して呼吸するなど、努力して呼吸する状態。
睡眠時無呼吸 間隔をおいて無呼吸となる。呼吸する時にいびきをかくことが多い。
呼吸数は、激しい運動の後に一時的に増加したり、精神的に不安定な状態や発熱時には増加します。
呼吸困難や努力呼吸などがある場合は、体内で何か異変が起こっていると推測されますので、医師に相談するのがよいと思います。
体温
体調が悪い時の目安の1つとして、簡単に測れるのが体温です。
新型コロナウイルスの感染予防として、体温を測ることが勧められています。(2020年2月28日現在)
脈拍数の目安(安静時)
低体温 35.0℃ 以下
平熱 36.0~37.0℃
微熱 37.0~38.0℃
中等熱 38.0~39.0℃
高熱 39.0℃ 以上
体温が 38.0℃ ある時に、平熱が35℃台の方と、37℃近くの方では、しんどさも随分違うと思います。
体温は元気な時に測ることが少ないかもしれませんが、自分の平熱を知っておくと、体調が悪い時に参考になりますね。
健康状態を把握するバイタルサインには、血圧、脈拍、呼吸、体温があります。
血圧、体温を測るには、それぞれ血圧計、体温計が必要ですが、脈拍、呼吸は時計があれば測れます。
自分で体調が悪いことに気づく方は、「しんどいな」と思ったら、体温を測るなどすると思います。
でも、体調が悪いことが自分の言葉で伝えられない方は、他の方がバイタルサインを確認することで、身体に異常があるかどうかを早く知ることができます。
健康な時には、意識することの少ないバイタルサインですが、人間が生きていく上で大切な指標です。
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作業療法士をしています。
読書と山歩き、音楽が好きです。
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