ゲームで大規模災害時の対応を学ぶ
こんにちは
先日、ゲームを通して、大規模災害時のリハビリテーション支援を体験しました。いつ起こるか分からない災害に対して、イメージしておくことが大切だと感じました。
大規模災害リハビリテーション支援チーム 本部運営ゲーム「REHUG」
このゲームは、2016年の熊本地震における「JRAT(大規模災害リハビリテーション支援関連団体協議会)」の本部運営の経験から生まれたものです。
当時、熊本JRAT事務局を担当されていた「熊本県理学療法士協会」は、会員の方々も被災者である中、他県のJRATの受入れ体制を整えなくてはならず、担当の会員の皆さんは慣れないことに大変だったそうです。
その後、熊本県理学療法士会は、カードを用いたゲーム形式で大規模災害時の本部運営のシミュレーションができる教育教材「REHUG」を開発されました。
現在は、各都道府県の災害時対応の研修会などで活用されています。
JRAT とは
「大規模災害リハビリテーション支援関連団体協議会」(Japan Rehabilitation Assistance Team:JRAT)は、リハビリテーション関連の14団体で構成され、2015年に発足しました。
活動目的は、次のとおりです。
平時から参加団体相互が連携し、各地域において地域住民と共に災害に立ち向かえるように災害リハビリテーション支援チームを発足させ、大規模災害発生時には災害弱者、新たな障害者、あるいは被災高齢者などの生活不活発病への予防に対する適切な対応を可能とすることで、国民が災害を乗り越え、自立生活を再建、復興を目指していけるように、安心、安全且つ、良質なリハビリテーション支援を受けられる制度や体制の確立を促進することを目的とする。
REHUG(リハグ)の内容
以前より、避難所運営ゲーム「HUG」があり、「REHUG」はそのリハビリテーション版といえるものです。
英語のRe「何度も」HUG「抱きしめる」という意味から、時期によって変容する要配慮者を何度でも支援するイメージ で名付けられています。
ゲーム内容は、熊本地震におけるJRAT熊本本部活動をベースとしています。参加者は、活動本部と本部調整、それぞれの本部で起こる様々なできごとへの対応を通して、災害支援者として組織運営の能力を学び強化するゲームです。
体験してみた
参加者の配役(活動本部長、補佐役、記録役など)を決めます。場面設定は、 大規模災害リハビリテーション支援チームの本部です。ここでは、各避難所で支援を行うチームの配置や、宿泊手配、新たなチームの受入れの調整などを行います。
ゲームでは、進行役がカードを読み上げ、いろいろな事態が発生します。それに対して、参加者が解決すべく連絡や調整を行っていくわけですが、ゲームと分かっていても、とても大変で混乱しました。
様々なできごとが起こります。既に支援を行っているチームの配置の決定、新たに他府県からやってくるチームの受入れ、避難所などの現場で起こる課題の解決など・・
実際の熊本地震での経験をもとに作られたゲームなので、できごとがリアルです。実際はもっと大変で、電話は鳴りっぱなし、対応に追われていたそうです。
大規模災害について、起こるかもしれないという気持ちで、普段から家庭や職場での備えなど、準備と心構えをしておくことが大切ですね。
先日、保存食の賞味期限が切れていることを発見したので、まずは補充をしておこうと思います。
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作業療法士をしています。
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