医療・福祉関連のスタッフが勤務前に行う健康チェック
こんにちは
新型コロナウイルス感染症の予防のため、緊急事態宣言が5月31日まで延長されました。
医療・福祉関連の仕事の方は、日々予防のために、様々な配慮をされていると思います。
今回は、作業療法士として病院・老人保健施設で仕事をする私が、出勤前に行う健康チェックを紹介します。
感染症と健康チェック
新型コロナウイルスだけではなく、インフルエンザウイルスやノロウイルスのような感染症が流行する時期には、医療・福祉関連の方は、さらに予防に力を入れます。
感染力の強いウイルスで怖いのは、何と言っても感染が広がることです。
健康な方なら症状が軽くすむ場合でも、入院や入所する方々はそうではありません。症状が重くなることも多いのです。
医療・福祉関連の方は、自分自身、患者さん等の感染を予防することが、とても大切なのです。
健康チェック
私は作業療法士として病院・老人保健施設で仕事をしていますが、2月下旬以降、出勤前に健康チェックを必ず行っています。
体温の測定
多くの方が測定している体温。
毎朝自宅で計測し、勤務できるか判断します。勤務先からは少しでも体調が悪い時は、休みをとるように指示されています。
後日に感染が分かり、他の方にうつしていた・・ となってはいけません。
自覚症状の確認
咳、頭痛、倦怠感、吐き気、下痢などがないかも確認します。
脈拍・動脈血酸素飽和度の測定
これは必須ではないですが、計測機器(パルスオキシメーター)が家にあったので計測しています。
動脈血酸素飽和度(SpO2:エスピーオーツー)は、肺や心臓の病気で酸素を体内に取り込む力が落ちてくると数値が下がります。年齢を重ねるとある程度低下し、作業や運動等で動いた時にも変動します。
一般的に、96~99%が標準値とされ、90%以下の場合は十分な酸素を全身の臓器に送れなくなった状態になっている可能性があります。
肺炎や睡眠時無呼吸症候群、心不全など、肺や心臓の病気で値が低下します。
無症状で肺の機能が低下していないか、念のために確認しています。
動脈血酸素飽和度(SpO2)の意味
肺から取り込まれた酸素は、赤血球に含まれるヘモグロビンと結合して全身に運ばれます。酸素飽和度とは、心臓から全身に運ばれる血液の中を流れている赤血球に含まれるヘモグロビンの何%に酸素が結合しているか、皮膚を通して調べた値です。
毎朝、体温を測る前は、「今日は大丈夫かな・・」と緊張します。
気づかずに感染していて、もし患者さん等にうつしていたら・・ と想像すると気が気ではありません。
自分でできることはしっかり行って、元気に過ごしたいと思います。
誰もが不安やストレスを感じる時期ですが、それぞれができることをして、乗り切りたいですね。
投稿者プロフィール
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作業療法士をしています。
読書と山歩き、音楽が好きです。
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