コロナと訪問リハビリ

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こんにちは

2020年は、新型コロナウイルス感染症に翻弄された年でした。

その一方で、世の中の仕組みが大きく動いた年でもあります。

リモートワークやオンライン会議システム、テイクアウトメニューなどなど。

インターネットがある時代で本当によかったなと思います。これが20年前だったら・・とてもステイホームなんかできなかったと思います。

さて、私の仕事である、訪問リハビリとコロナの関係はどうだったのか、記録として残しておきたいと思います。

新型コロナウイルス感染症

少しずつ、いろいろなことが分かってきたコロナ。

感染の拡大を防ぐためには、基本的なことが大切です。(新型コロナウイルス感染症対策:内閣官房

国民の皆様へ ~まん延を防止するために~

・「3つの密」(①密閉空間(換気の悪い密閉空間である)、②密集場所(多くの人が密集している)、③密接場面(互いに手を伸ばしたら届く距離での会話や発声が行われる))が重なる状況を避けるようにし、自己への感染を回避するとともに、他人に感染させないよう徹底しましょう。

・日常生活や職場では、人混みや近距離での会話、多数の者が集まり室内において大きな声を出すことや歌うこと、密接した状況で呼気が激しくなるような運動を行うことを避けましょう。

・感染防止のためには、できる限り頻繁に石けんを使って手洗いして下さい。

・咳をする際には、咳エチケットにより飛沫を飛ばさないようにし、室内の換気にも気を付けて下さい。

冬は気温や湿度も下がり、感染リスクが高まるので、気を引き締めないといけませんね。

コロナと訪問リハビリ

訪問リハビリは利用者さんの自宅で行います。

対象となるのは、介護保険制度で介護認定を受けた方が多いので、要支援1~要介護5の方です。

要支援の方は、家の中では、杖を使ったり伝い歩きができる方も多いので、家の外を歩く練習をしたり、洗濯や掃除など家事の練習をすることもあります。

通院介助をする人のイラスト(男性)

要介護の方は、介護度が高くなるほど、身体の動きがしづらくなるので、ベッドから起きて座る練習や立つ練習、トイレに行く練習などを行います。

お爺さんを介護している女性のイラスト

このように、私たちリハビリ職員が、利用者さんの家に行って練習をします。

なので、「3つの密」のうち、

密閉空間(換気の悪い密閉空間である)

密接場面(互いに手を伸ばしたら届く距離での会話や発声が行われる)

になりやすいのです。

また、利用者さんは高齢の方が多く、基礎疾患を持った方がほとんどです。

リハビリ職員が、利用者さんの自宅に、ウイルスを持ち込まないことがとても重要なのです。

感染予防対策

私たちの病院では、

出勤前の検温・体調チェックと専用アプリへの登録、手洗い・消毒の徹底、マスク着用、使用物品の消毒、ユニホームの着替え、必要時にエプロン・手袋・フェイスシールドの装着などを行っています。

どこの病院でも、同じような対策をして緊張感を持って、訪問リハビリを行っていると思います。

信頼して下さる利用者さん

4~5月頃、コロナの感染拡大が進む中で、幸い、私の働く地域では感染者が少なく、利用者さんやご家族から、「感染が心配なので、訪問リハビリに来ないでほしい」という声はありませんでした。

それは、私たちの病院やリハビリ職員の感染予防対策を信頼して下さっているのだと思います。

感染を防ぐためには、仕事の日だけでなく、休日の行動にも気をつける必要があります。

元々、ほぼ毎日車を使う生活で、電車に乗ることは少なかったのですが、3月以降、電車やバスには1度も乗っていません。近隣の都市部にも、全く行っていません。

利用者さんやご家族の信頼に応えられるようにと思っています。

 

2020年4月頃は、

私が感染していたら、目の前のこの方(利用者さん)は、コロナで亡くなるかもしれない・・

感染させたのは私だとすぐに分かるので、ご家族にどう対応していいのか分からない・・

という思いが消えず、不安で仕方ありませんでした。

当時の不安感は多少は減りましたが、今でもその気持ちに変わりありません。

気を引きしめて、訪問リハビリを行いたいと思います。

 

2021年は、ウィズコロナの中でも、少しずつ誰もが生活がしやすくなることを願っています。

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じゅん

作業療法士をしています。 読書と山歩き、音楽が好きです。 詳しいプロフィールはこちら。

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