作業療法士になるには
こんにちは
私は作業療法士として働いています。
作業療法士は国家資格です。
学校養成施設を卒業することで国家試験の受験資格が得られ、合格すれば、作業療法士の国家資格を取得することができます。
今回は、その過程をご紹介します。
作業療法士は国家資格
作業療法士は国家資格です。
昭和40年に「理学療法士及び作業療法士法」が公布施行され、昭和41年に「第1回 理学療法士・作業療法士国家試験」が実施されました。
2022年で第57回を数えます。
作業療法士になるには
手順は次のとおりです。
1 高校を卒業後、学校養成施設に入学する
2 学校養成施設を卒業し、国家試験の受験資格を得る
3 国家試験を受ける
4 合格して、作業療法士の国家資格を取得する
順に説明していきましょう。
1 高校を卒業後、学校養成施設に入学する
学校養成施設(養成校)で学ぶことが必要です。
養成校は全国に193校、202課程があり、入学定員は7,650名です。(2019年現在)
養成校にはいくつかの種類があり、どの学校にするか悩みどころかもしれません。
カリキュラムは、基礎分野、専門基礎分野、専門分野に分かれており、「養成施設指定規則」によって、最低履修時間数は3,150時間以上と定められています。
学校の種類と修業年数
大学、短期大学、専門学校があります。
大学(4年)
短期大学(3年)
専門学校(3年または4年)
20年以上前は3年制の短期大学、専門学校が多かったですが、現在は大学が多いです。
私は20年以上前に「3年制の短期大学」を卒業しました。当時は3年制の医療系短期大学がいくつかあり、短期大学って2年じゃないの?・・と疑問に思った記憶があります。
当時は、最低履修時間数は定められていませんでしたが、3年制なので、月~金曜は朝から夕方まで、ほぼみっちり授業がありました。平日にバイトをするなんてあり得ない生活でした。
ちなみに学校の種類によって、学費の違いや科目の違いなどがあります。
2 学校養成施設を卒業し、国家試験の受験資格を得る
定められたカリキュラムを修業すると、国家試験の受験資格が得られます。
カリキュラムは、基礎分野、専門基礎分野、専門分野に分かれていますが、必ず「臨床実習」があります。
修業最終年度に1つの病院や施設で6~8週間、これを2か所で行う学校が多いのではないかと思います。
私自身は、8週半 × 2か所 で臨床実習を行いました。デキの悪い学生だった私はかなり大変な思いをしましたが、病院や施設の先生方の指導のお陰で、何とか終えることができました。感謝しかありません・・
3 国家試験を受ける
3年制または4年制の修業最終年度の、2月に国家試験が行われます。
国家試験は1年に1回なので、もし不合格なら翌年に受けることになります。
ちなみにこの時期は、医療系の国家資格(理学療法士、言語聴覚士、医師、看護師、臨床検査技師、薬剤師など)の国家試験が行われます。
養成校の修業最終年度には、国家試験の勉強をたくさんすることが必要です。過去問題集も販売されているので、勉強しやすいと思います。
私の時も、学校に行ってグループで勉強をしていました。不合格になったら作業療法士として働けないので、必死でした。
4 合格して、作業療法士の国家資格を取得する
気になる国家試験の合格率は70~80%台で推移しています。新卒者のみだともう少し高くなります。
2022年の場合、合格率80.5% うち新卒者 88.7% です。
有資格者として業務を行うためには、国家試験に合格後すみやかに、厚生労働省に免許申請を行うことが必要です。
参考になるサイト
作業療法士になるには、養成校の一覧などが見られます。
作業療法士、その他医療福祉系の国家資格について掲載されています。
作業療法士になる過程をご紹介しました。
養成校の時は、とても忙しくて、臨床実習は緊張するしうまくできないしで、本当に大変でした。
それでも、国家資格を得てからずっと、作業療法士として仕事を続けられているので、良かったなと思います。
書籍やサイトでも、たくさんの情報がありますので、興味がある方はご覧ください。
投稿者プロフィール
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作業療法士をしています。
読書と山歩き、音楽が好きです。
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