南海電鉄九度山駅~世界遺産高野山(和歌山県)まで20㎞のハイキングに行ってきた(2019年3月)
こんにちは
久々の山歩きです。
世界遺産の高野山に歩いて登ってきました。
距離にして20㎞、高低差は773m、約7時間の行程でした。
高野山
わかやま観光情報ホームページ(公益社団法人和歌山県観光連盟)より
標高約900m、蓮華のように八葉の峰々に囲まれた山上盆地に広がる高野山は、弘法大師・空海が開いた日本を代表する真言密教の聖地です。
弘法大師は、密教の道場を開くのにふさわしい地として、都の喧噪から遠く離れた紀伊山地の雄大な自然に抱かれた場所を選びました。
国、社会の安泰を祈り、人々のために活躍できる人材も育てたいという思いで活動します。そして、世の中の迷える人や苦しむ人を救うため永遠に祈り、深い瞑想に入りました。
こうして弘法大師は奥之院に生き続け、世の中の平和と人々の幸福を願っているという大師信仰が生まれました。
現在も高野山は、僧侶たちが修行を続ける学びの場であるとともに、多くの人々の信仰を集め、親しまれています。
高野山は、2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」として、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。
この高野山に麓から「高野山町石道」を歩いて登ります。
町石道(ちょういしみち)は、慈尊院から高野山への表参道で、弘法大師が高野山を開山して以来の信仰の道とされてきました。
高野山への道標として、1町(約109m)ごとに「町石(ちょういし)」と呼ばれる高さ約3m強の五輪卒塔婆形の石柱が建てられ、高野山上の壇上伽藍(だんじょうがらん)を起点として、慈尊院までの約20㎞の道中に180基の町石が置かれています。
道のり
南海電鉄九度山駅から出発し、道の駅くどやまを経て、町石道に入ります。
高低差は773m、距離は約20㎞。
マップでは、標準歩行時間は約6時間20分、休憩などを含めて約10~11時間となっています。
私たちは、九度山駅を9時30分に出発し、檀上伽藍に16時20分に到着しました。休憩込みで、6時間50分の行程です。
休憩は、軽食をつまむ程度で数回とりました。
3月の高野山ハイクは、服装の調節が難しい
晴天に恵まれたこの日(2019年3月24日)、気温を調べてみると次のとおりでした。
大阪 最低気温 5.3℃ 最高気温 11.7℃
高野山 最低気温 -3.3℃ 最高気温 6.2℃
標高800mを超えるので、だいぶ寒いですね。
風もなく、とても穏やかな日です。
山道を登ると軽く汗ばみますが、身体の表面は冷たい空気が触れています。
杉林の日陰の中を歩いていると、すーっと身体が冷えてくるのが分かります。
上着やシャツを何度か脱ぎ着したり、手袋をつけたり外したり、何度か服装の調節が必要でした。
山歩きは調節しやすい服装で行くことが基本ですが、特に高野山ではしっかり準備されることをお勧めします。
いよいよ到着! 大門~檀上伽藍へ
大門は、高野山の総門であり、結界のシンボルです。
左右には金剛力士像が安置されています。大門付近は眺望もよく、連なる山々が望めます。
高野山の中では、壇上伽藍(だんじょうがらん)と奥の院が二大聖地とされています。
檀上伽藍には、根本大塔(こんぽんだいとう)、金堂、御影堂など19の建造物が立ち並びます。
国内外の方が来られていましたが、静謐で神聖な空気に包まれているように感じました。
奥の院は、弘法大師(空海)入定の地で、弘法大師霊廟があります。今回は時間の都合で参拝しませんでした。
空海の開いた都市、高野山。
昔の人も歩いた町石道を歩き、人々の信仰に思いをはせながらの山歩きでした。
次に行く機会があれば、電車で行き、ゆっくりと参拝したいと思います。
投稿者プロフィール
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作業療法士をしています。
読書と山歩き、音楽が好きです。
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