【不整脈の入院治療】治療後ベッド上で安静、超難関だった食事

こんにちは

無事に不整脈のアブレーション治療を終え、病室に帰りました。

ここからは安静時間です。

アブレーション治療を終え病室へ

ベッドに寝た状態のまま、病室に戻ります。

ここからは、ベッドに横になった状態で安静に過ごすのですが、その時間はなんと5時間!

右足のつけ根、右肩のつけ根、右の手首、と太い血管からカテーテルを挿入しているので、しっかりと止血をするためです。

噂によると、この安静時間中に腰痛になる方もいるらしい・・

安静時間

私が受けた説明では、次のとおりでした。

帰室直後 上を向いて寝たままで穿刺した方の足を動かさず、ベッド上で安静にしてください。

帰室2時間後 看護師が肩のガーゼを除去します。ベッドの角度を30度あげることができます。

帰室4時間後 穿刺した方の足を曲げずに、看護師の介助で横を向けるようになります。

帰室5時間後 医師により足のガーゼを外します。ベッド上で座ることができます。

帰室7時間後 トイレまで歩くことができます。

 

食事 治療後2時間後からできます。飲水は帰室直後からできます。帰室直後は起き上がれないので看護師が介助します。

 

これがけっこう大変でした・・ 止血部位はガーゼと包帯でぐるぐる巻きです。 

事前に説明を受けていたので、寝たまま時間を過ごせるように、タブレットとスマホはベッド上に準備していました。

帰室後は喉が渇いていたので、看護師さんにストロー付きコップで介助してもらい、水を飲みました。

あーー 治療が終わってほっとしました。

手首はガーゼと包帯でぐるぐる巻き.手首は動かないように固定されています.
ガーゼと大きな絆創膏でしっかり固定.

 

ベッド上で安静

治療中はずっと緊張していたので、ベッド上でうとうとと眠っていました。本を読もうにも、あまり元気もなく・・

良いマットレスのようで、腰は痛くありません。

寝たり起きたりしながら時間が経つにつれ、お腹が空いてきました(笑)。

朝食は普通に食べて、昼食はなしで点滴のみ。

病室に戻ったのが18時で、説明書によれば、20時以降に夕食が食べれるはずです。

 

ベッド上で苦心して夕食を食べる

お待ちかねの夕食が届きました。

私の姿勢は、ベッドの角度を30度上げた状態です。それ以上、頭を上げてはいけません。

うーーーん困った・・ どうやって食べればいいのか・・

ベッドを30度上げた状態から見た夕食.おにぎりしか見えない・・

 

スマホを高く上げて撮影した夕食.おいしそうです.

 

食べようにも、食事が見えないんです

しかも、右手は手首が全く曲げられません。使える道具は、箸とスプーン。

左手でおにぎりを食べながら、考えます。

牛皿、白和え、すまし汁、ピーチゼリー をどう食べるか。汁の多い牛皿とすまし汁、お茶は難易度が高い。

 

白和えから攻略です。

左手で食器を取り、自分の胸元に置きます。食器を右手に持ち替えて、左手でスプーンで食べる。

なんとか行けそうです。胸元もあまり見えないので、食べこぼしそうです。

すまし汁はおつゆをストローで飲んでから、具をスプーンで食べます。もちろん食器は胸元にのせた状態です。牛皿もこぼさないように慎重に口に運びます。

なんとか食事を食べ終えました。いやーー頑張ったわ、私。

治療以外にこんな大変なことがあるとは、知りませんでした。

 

また、うとうと寝たり起きたりです。

23時頃に、先生が右足つけ根のガーゼを外しにこられるので、それまでは完全に眠るわけにもいきません。

 

食事の時の手の動き

話がそれますが、食事を食べる時の手の動きについて、書かせて下さい。

作業療法士である私は、ケガや病気で食事がしづらくなった方が、食べやすいように方法を考えたり道具を工夫することも、仕事の1つです。

右手が使えないという制限の中で、手の動きを観察しながら食べていました。

 

手が口元に届かないので、食事が食べにくいという相談をお聞きすることがあります。

肘が曲がらなくて口まで届かないから食べられない、と思われがちですが、実は私たちは、肩・肘・手首を総動員させて食事を食べています

私のように手首が曲がらない状態では、肘を曲げてスプーンを口に近づけようにも、スプーンが縦向きになってしまうので、すくった物は途中で落下し、まず口には届きません。

スプーンですくって、こぼれないように水平を保ちながら口元に近づけて食べているのです。

水平に保つのは手首全体の動きが関係していて、肩・肘・手首が総動員で、動きを微調整しながら食べているのです。

いやーー身体の動きはよくできています。

手首を曲げられないといったように、何か1つしづらいことがあるだけで、こんなにも大変なんだと改めて思い知りました。

 

さて、何とか夕食を食べ終えて、安静時間も着々と過ぎていきます。

止血が問題なければ、翌日の午前中には退院です。

 

 

 

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じゅん

作業療法士をしています。 読書と山歩き、音楽が好きです。 詳しいプロフィールはこちら。

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