「101歳の習慣」を読んで知る 100歳を迎えて起こる体と心の変化 ~本
こんにちは
著者の高橋氏は101歳の女性で精神科医で、本書は、長年続けてきた習慣や、普段心がけていることが書かれています。
今回は、健やかに101歳を迎えられた高橋氏だからこそ分かる、「100歳を迎える」とはどういうことなのか、ご紹介します。
101歳の習慣 いつまでも健やかでいたいあなたに、覚えておいてほしいこと
高橋幸枝 氏 (飛鳥新社 2018年)
41の「暮らし」と「心」の習慣が紹介されています。
第1章 「ほんのひと手間」の魔法
第2章 ゆるやかな人間関係は、人生の宝物
第3章 年齢を重ねながらゆっくりと考えたこと
第4章 生きる力をくれる、ささやかなもの
第5章 からだと心の声にゆっくり耳を傾ける
精神科医として、101歳の女性として、読む人に温かく優しくよびかけてくれる本です。
100歳を超えた方
100歳を超えた方(百寿者、センテナリアンともいう)は、どのくらいいらっしゃるのでしょうか? 超高齢社会の日本では年々増えています。
<人数> 1963年 153名 → 2017年 約67,000名 400倍以上の増加
<性別> 男性:女性 = 1:7
<世界では> 人数では、アメリカ、日本、中国、インド、イタリアの順。人口比では日本が圧倒的に多い。
高橋氏の長寿の秘訣 3大原則
●「挑戦」の要素を大切にする
数字合わせのパズル「数独」や、水彩画を趣味にするなど
● ほんの少し節制をする
食事や酒量の節制など
●からだにとって、よい負荷になることを選ぶ
自宅の階段を上り下りするなど
そして、大切なのは次です。
「やりたくない」と迷いが生じた瞬間に、「やる」か「やらないか」を冷静に10秒間立ち止まって考えられるかどうかが健康寿命を左右します。
やろうと思えば普通に実践できることを、どのように継続するのか。
考えさせられますね。
100歳を迎えて起こる体と心の変化
健やかに101歳を迎えた高橋氏が語る、体と心の変化に関することで、なるほどと思ったこと。
● 自由度がぐんと下がる
歩く時は「転ばないこと」を常に心がける、人と会うときは補聴器をつけるなど、「面倒なこと」が増えた。
「歩くこと」自体に注意を払う必要がある。ゆっくり慎重に立ち止まりながら歩く。
● ひとつひとつ能力を手放し、周りの力を借りる
安全のために、自宅の浴室で、自分の手で髪を洗うことをやめた。
食事の買物や準備は、身の回りの方の力も借りる。
● 布団から出る勇気
年齢を重ねると、布団から出ることが面倒で、「1日中布団の中で過ごしていたい」、そう思うことも増えてくる。
勇気を発動させなくても、布団から出たくなる小さな楽しみを用意する。
● 寒い場所に身を置かない
電車でほんの数センチ窓が開いているだけでも、そこから風がピューピューと吹き込む。「これが命取りになるのではないか」と思えるほど、身を切る風はおそろしい。
気温を調節する手間を惜しまないことが大切。
100歳を超えると、体と心にいろいろな変化が起きるようです。
身近に80代、90代の方がいることがごく当たり前になった現在、このようなことを知っておくと役に立つのではないでしょうか。
投稿者プロフィール
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作業療法士をしています。
読書と山歩き、音楽が好きです。
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