もしバナゲーム 大切な人と、もしものための話し合いをしておくために
こんにちは
ネット記事で見つけた「もしバナゲーム」。
「もしバナ」とは、「もしものための話し合い」のこと。縁起でもないと言われそうな話が、ゲームを通じてできます。
大切な人とこそ、そんな話をしておきたいですね。
死は、必ず一度だけ訪れる
人生の最期にどう在りたいか。だれもが大切なことだとわかっています。でも、なんとなく「縁起でもないから」という理由で、話すことを避けてはいないでしょうか。
病をきっかけにして、みんなで今後の治療や療養について、あらかじめ話し合うこと。これをACP(Advance Care Planning)と呼んでいます。
ACPは、治療の選択だけでなく、一人ひとりにとっての気がかりや大切にしたいこと、そしていつか訪れる人生の最期をどう過ごすか、という幅広い内容を含む話し合いのプロセスです。
ACPは「患者さんやご家族が様々な苦難に対処し、それを乗り越えるための支援」そのものです。
考えてみてください。
「何らかの病を患ってから」そのタイミングで本当に十分な準備ができるのでしょうか。
「何らかの病を患ってから」でなければ、何もできないのでしょうか。
「何らかの病を患う前に」もしもについて考えたり話し合ったりすることは、いけないことなのでしょうか。
<「もしものための話し合い」=「もしバナ」>
病を患う前から、人生の早い段階から、もしバナの機会を持てるように。ひとりでは難しいこの話し合いの意義を、みんなで考えられるように。
縁起でもない話を、もっと身近に。当たり前に「もしバナ」のある世界へ。
iACPはそのきっかけを提供します。
「もしバナゲーム」とは
「もしバナゲーム」には、36枚のカードが入っています。
そのうち35枚には、重病のときや死の間際に「大事なこと」として人がよく口にする言葉が書いてあります。
たとえば、「どのようにケアして欲しいか」、「誰にそばにいて欲しいか」、そして「自分にとって何が大事か」などです。
1人でも、2人でも、またもっと多くの人数でもゲームをすることができます。
複数の人数でゲームとして行う場合は、自分自身が大切にしていることを考え、それらを言葉にすること、さらに他のプレイヤーの価値観を聴くことで、各人が新たな気づきを得ることができます。
大切な人の意思を知っておくこと
親などの大切な人と離れて生活している場合、どのように暮らしていきたいのか、何を大切に思っているのかなど、分かっているようで、よく分からないこともあるのではないでしょうか。
また、自分の意思を伝えておくことも、お互いにとって大切なことだと思います。
面と向かって話しにくいことを伝えるきっかけとして、「もしバナゲーム」やエンディングノートなどのツールを利用するとよいなと思います。
私自身は、「もしものときに役立つノート」(コクヨ)に少しずつ書きこんでいます。
投稿者プロフィール
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作業療法士をしています。
読書と山歩き、音楽が好きです。
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