「日々コウジ中」「続・日々コウジ中」 ~本

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こんにちは

「高次脳機能障害」という言葉を聞いたことがありますか?
聞いたことあるけど、それってどんな障害? 認知症とは違うの?
聞いたことない、よく分からないという方もあると思います。
そんな分かりづらい障害をコミック化したのがこの本です。

「日々コウジ中」「続・日々コウジ中」

<著者>柴本礼 氏(主婦の友社、2010・2011年)

柴本氏の夫コウジさんは、2004年、43歳でくも膜下出血になり、幸い身体の麻痺はありませんでしたが、高次脳機能障害を患いました。

家族が支えながら、コウジさんの入院・手術・リハビリ、退院後の生活、就労するまでを、当事者家族の目線で、コミックでわかりやすく描かれています。

高次脳機能障害とは

脳卒中や交通事故などによる脳の損傷が原因で、脳の機能のうち、言語や記憶、注意、情緒といった認知機能に起こる障害のこと。

記憶障害
・物の置き場所を忘れる。
・新しいできごとを覚えられない。
・同じことを繰り返し質問する。

注意障害
・ぼんやりしていて、ミスが多い。
・ふたつのことを同時に行うと混乱する。
・作業を長く続けられない。

遂行機能障害
・自分で計画を立ててものごとを実行することができない。
・人に指示してもらわないと何もできない。
・約束の時間に間に合わない。

社会的行動障害
・興奮する、暴力を振るう。
・思い通りにならないと、大声を出す。
・自己中心的になる。

その他にも、失行、失認、失語など多様な症状があります。

コウジさんの抱える生きづらさ

コウジさんはくも膜下出血で倒れ、入院して手術、リハビリを行い、約3か月で退院しました。

コウジさんには、記憶障害、注意障害、行動と感情の障害、遂行機能障害、地誌的障害、病識の欠如などの障害が残り、日常生活や社会生活に不便なことが色々とあります。

「日々コウジ中」では、家族が支えながら、コウジさんが就労するまでの6年間を、当事者家族の目線で、わかりやすく描かれています。

「続・日々コウジ中」では、前作の後の1年間について、就労の厳しい現実や障害者が生きやすい社会を目指した取り組みなどが描かれています。

ひとごとではない障害

外から見ても分からず、「見えない障害」とも言われる高次脳機能障害、いつ誰がなってもおかしくありません。

誰もがいつまでも安心して暮らせる社会にしていくために、知ることから始めてみてはいかがでしょうか。

じゅん

作業療法士をしています。 読書と山歩き、音楽が好きです。 詳しいプロフィールはこちら。

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