【本】阪神淡路大震災の映像から学ぶ <スマホで見る 阪神淡路大震災>
こんにちは
本の紹介です。
1995年1月17日に「阪神淡路大震災」が起こりました。もう26年も前のことです。
震災を知らない方に、ぜひ当時の映像を見て頂ければと思います。
いつ起こるか分からない災害。できる備えをしておきたいですね。
スマホで見る 阪神淡路大震災 災害映像がつむぐ未来への教訓
木戸崇之 朝日放送テレビ 著 西日本出版社 2020年
西日本出版社のHPより
困難な状況だったにもかかわらず、多くの被災者が真摯に答えた言葉の数々。
映像から得られる教訓を未来につなげます。
1995年1月17日5時46分、阪神淡路大震災が起こりました。
3連休明けの朝、テレビが普及して初めて日本が経験した大災害でした。
同時に、この震災は発生の瞬間から、その後の復興プロセスまで映像でつぶさに記録された、世界で初めての大災害でもありました。
災害現場のシーンはもとより、現在では踏み込むことができない避難所内で被災者がどんな暮らしをしているのか、どんな助け合いが行われたのか、どんなトラブルが起こったのか、被災者がどんな感情を持っていたのか、食料が足りなくなって怒号が飛び交う中でも、罹災証明の判定に不服を言う状況でも、朝日放送テレビのカメラは回り続けました。
2020年1月、朝日放送ホールディングスは、この映像を「激震の記録1995 取材映像アーカイブ」として、webで公開しました。
本書は、この中から357の映像を選び、QRコードにスマホをかざすことで見ることができるようにし、そこに当時の時代背景や現場の状況を文章で補足し、より深く理解できるようにしました。
阪神淡路大震災は、今後発生が危惧されている「首都直下地震」や「上町断層地震」、さらには、数多の大災害の前例になりえる災害です。
記憶が「風化」しても、この映像から阪神淡路で起こったことをつぶさに反省し、教訓を拾い上げておけば、次の災害においてもきっと活かせるはずです。
目次
大地震発生から、約3か月の事柄が紹介されています。
写真と本文、映像のQRコードが、各ページに書かれています。
近年は、個人情報保護やプライバシー、肖像権などもあり、避難所内の映像が報道されることはあまりありません。しかし、当時はそういう面が明確ではなかったので、被災者の方々の生活などがつぶさに残されています。
第1章 大地震発生 1月17日
第2章 混乱の中で 1月18〜20日
第3章 懸命に生きた 1月21〜31日
第4章 暮らしを取り戻す 2月
第5章 再生への動き 3月~
ぜひ見てほしい 「阪神淡路大震災 激震の記録1995 取材映像アーカイブ」
1995年、携帯電話やインターネットは、ほとんど普及していませんでした。
災害時やその後の情報は、テレビやラジオしかありませんでした。
テレビ局には多くの映像が残されており、朝日放送ホールディングスは、その一部を「激震の記録1995 取材映像アーカイブ」として、2020年に公開しています。
アーカイブでは、映像を検索してみることもできます。
ぜひ見て頂きたい映像です。
ただ、あまりにもリアルなので、被災された方や関係の方にはつらすぎると思います。
今の神戸を知る人には、ぜひ見て欲しいと思います。こんな大変な時を乗り越えて、神戸は復興を遂げてきたのです。
また震災後に生まれた方にも見て欲しいと思います。いつ災害が起こるか分かりません。日頃からできる備えをする大切さを学ぶことができるのではないでしょうか。
私は当時、兵庫県南部で1人暮らしをしていました。
揺れは大きかったものの、幸い被害はなく、1月17日のニュースをずっと見ていたことを覚えています。
阪神高速道路の高架が倒れている映像、夜に神戸市長田区が燃えている映像など・・ 忘れることはできません。
その1年前まで、神戸市長田区に住んでいたので、思い出もあり、テレビを見ながら言葉がありませんでした。
今回アーカイブを見て、少し辛くなりましたが、それでも忘れてはいけない大災害だと思います。
記憶は良くも悪くも風化していきますが、本当に忘れてはいけない大災害です。教訓をふまえて行動することが大切だと改めて感じます。
投稿者プロフィール
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作業療法士をしています。
読書と山歩き、音楽が好きです。
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