2020年 心に残った健康関連の本ベスト10 <その3 高次脳機能障害>
こんにちは
2020年に読んだ本97冊の中で、心に残った健康関連の本ベスト10 その3です。
10冊の分類は、<食事・糖質制限> <当事者から学ぶ> <高次脳機能障害> で、今回はその3です。
高次脳機能障害
「目に見えない障害」といわれる高次脳機能障害。
けがや病気が原因で脳が損傷されると、いろいろな症状が起こりますが、その1つです。
身体の麻痺では手足がうごきづらくなりますし、感覚の麻痺では熱い冷たいが鈍くなったりしびれ感がでたりします。
高次脳機能障害は目には見えませんが、脳の情報処理の働きがしづらくなります。高次脳機能には、記憶や注意、意欲など、いろいろな機能があります。
目に見えない障害であること、脳の損傷の部位や程度によって障害が1人1人違うこと、その困っていることを人に伝えることが難しいことなどから、支援者も学び続けることが大切だと思っています。
「脳コワさん」支援ガイド 鈴木大介 著(医学書院 2020年)
読み応えのある本。特に病院の専門職の方には、ぜひ読んで欲しい! 自分たちの支援はマズいのでは・・とひやっとするかもしれません。
元々ライターをされており、脳血管障害で高次脳機能障害になった鈴木さん。高次脳機能障害について、障害のない人が想像しやすいよう秀逸な比喩で書かれています。本当に秀逸なんです。
あまりに感動したので、職場の同僚たちに「読んでみて」とばんばん貸しています(ほんとは買ってと言いたいところ・・)。職場の蔵書として購入します。
若手の作業療法士は、「(当事者の方に)どう接していいかがよく分かりました」と言っていました。
いうこと聞かへん脳やけど 西村紀子 著(Amazon 2020年)
最近読んだ本です。
言語聴覚士の西村さんが、高次脳機能障害の当事者やご家族にインタビューして書かれた本です。
ずっと当事者やご家族に寄り添ってきた西村さんだからこそ、当事者の方へ、一般の方へ、支援者の方へ、いろいろなメッセージが込められています。
現在はkindleのみの販売ですが、紙の本にもなる予定だそうです。(2021年1月1日現在)
2020年 心に残った健康関連の本ベスト10
3回に分けてご紹介しました。優劣や順位をつけられるものではなく、いずれも私の心に残った大切な本です。
もう1度ご紹介します。
<食事・糖質制限>
果糖中毒 19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか? ロバート・H・ラスティグ 著(2018年 ダイヤモンド社)
「お菓子中毒」を抜け出す方法 白澤卓二 著(祥伝社 2019年)
私が糖質制限でリバウンドも挫折もしない理由 藤田紘一郎 著(扶桑社 2019年)
世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事 津川友介 著(東洋経済新報社 2018年)
<当事者から学ぶ>
ボクはやっと認知症のことがわかった 長谷川和夫 著(KADOKAWA 2019年)
緩和ケア医ががんになって 大橋洋平 著(双葉社 2019年)
四肢奮迅 乙武洋匡 著(講談社 2019年)
旦那が突然死にました。 せせらぎ 著(エムディエヌコーポレーション 2020年)
<高次脳機能障害>
「脳コワさん」支援ガイド 鈴木大介 著(医学書院 2020年)
いうこと聞かへん脳やけど 西村紀子 著(Amazon 2020年)
興味のある本がありましたら、手に取って頂ければうれしいです。
自分の整理にもなったので、2021年末にもまとめたいなと思います。
投稿者プロフィール
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作業療法士をしています。
読書と山歩き、音楽が好きです。
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