【本】ココロの友だちにきいてみる 細川貂々さんの日記エッセイ
こんにちは
パートナーのうつ病を描いた「ツレがうつになりまして。」の作者である細川貂々さんが描かれた日記エッセイです。
細川貂々さんはネガティブ思考の心のクセがあって、なかなか自分を認められずにいたそうです。そんな中、精神科医の水島広子先生と出会い、今の自分を認める練習の１つとして始めたのが「友だち日記」。
本書はその日記を紹介したものです。
心が疲れているときに読むと、ほっこりと落ち着くことができる本です。
ココロの友だちにきいてみる
細川貂々 著 笠間書院 2023年
笠間書院 ホームページより
「大丈夫だよ、落ち着いて」と言ってくれる「ココロの友だち」に悩みや感じたことを書いていたら,おだやかに生きるコツが見えてきた。
子どもから大人まで、「生きづらいな……」と感じているすべての人へ。
「どうせうまくいかないよ」
「いいことなんか何もないよ」
「そんなのダメにきまってるよ」あなたの頭のなかに、こうやって、いつも邪魔してくる「友だち」はいませんか？
一歩前に踏み出そうとするとき、ネガティブなことを言って、引きとめようとする「心の友だち」。
漫画家・貂々さんの頭の中にも、「ネガティブ思考クイーン」がいて、幸せになろうとすると、
いつも「絶対ムリだよ～」と言って邪魔してきます。そこで、貂々さんは「あたらしい心の友だち」をつくることにしました。
「なんか不安だな、大丈夫かな……？」と、心がマイナスの方向に行きすぎているとき、
「よ～し！ もっと頑張るぞー！！」と、心がプラスの方向に行きすぎて、からまわりしそうなとき、「大丈夫だよ、落ち着いて～」と言って、心を真ん中に戻してくれる。
そうやって、自分を助けてくれる「心の友だち」に向けて、いろんな思いをつぶやくうちに、
貂々さんの中で、少しずつ変化が起こります。かわいい「心の友だち」にほっこり癒される日記エッセイです。
読者対象は子どもから大人まで、
幅広い方々に読んでいただきたい一冊！
内容
細川貂々さんのイラストと文にほっこり癒される日記エッセイです。
笠間書房のホームページで試し読みができるので、ぜひご覧下さい。
ネガティブ思考クイーンの貂々さんは、「友だち日記」を始めます。
それは今の自分を認める練習です。
まず、その日に起きたことや気になったこと、考えたことを書きます。それに対して、「心の友だち」がひとこと何と言ってくれるか想像しながら、その言葉を書きます。それを日々続けていくのです。
そうして、だんだん日々の小さな幸せに気づくことができるようになったり、自分の考え方のクセに気づくことができたり・・
興味のある方は、貂々さんのイラストと言葉を感じていただければと思います。
私は忙しくて疲れている時に本書を手に取りました。
細川貂々さんの本は以前から好きなので、イラストに癒されながら読み進めました。読後はふんわりと温かく落ち着いた気分になりました。
誰にでも、思考のクセはあります。性格や育ってきた環境など、いろいろな要素で思考のクセはできあがっています。
それが生きづらいと感じるなら、本書のような取り組みを通して、自分を認めていくこともよいのではないかと感じました。
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それでいい。 細川貂々、水島広子 著 （創元社 2017年）
生きづらい毎日に それでいい。実践ノート 細川貂々、水島広子 著 （創元社 2018年）
投稿者プロフィール
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作業療法士をしています。
読書と山歩き、音楽が好きです。
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