生活感を大切に 看護小規模多機能型支援事業所<リガレッセ>を見学してきた @兵庫県豊岡市

最終更新日

リガレッセ ホームページより

 

こんにちは

看護小規模多機能型支援事業所<リガレッセ>を見学してきました。

看護小規模~ って何??

平成24年に介護保険制度に位置づけられた「通所介護・宿泊・訪問介護・訪問看護」を複合的に行うサービスです。

全国で357か所とまだ少なく、兵庫県には16か所しかありません。(平成29年3月末時点)

看護小規模多機能型居宅介護とは

 

「看護小規模多機能型居宅」の画像検索結果

看護小規模多機能型居宅介護が創設される前、平成18年に小規模多機能型居宅介護ができました。

これは、高齢者が住み慣れた家で暮らし続けることができるように、選択に応じて「通い・宿泊・訪問」の3本柱を組み合わせてサービスが利用できるものです。1つの事業所が、「通い・宿泊・訪問」を提供するのです。

平成24年、看護が加わる形で創設されたのが「看護小規模多機能型居宅介護」です。平成24年当初は違う名称でしたが分かりにくく、平成27年に現在の「看護小規模多機能型居宅介護」へと名称変更されました。

「看護小規模多機能型居宅介護」は、「通い・宿泊・訪問」に加え、看護を提供するというものです。

医療の必要性の高い利用者が、状況に応じて柔軟に組み合わせたサービスを利用して、住み慣れた地域で暮らし続けることができるように創設されました。

事業所は主治医と連携して、多様なサービスを24時間365日提供します。

通所介護・宿泊・訪問介護・訪問看護、これらを1つの事業所で行うことにより、退院後に病状が安定しない人や医療処置が必要な人、看取りを希望する人が自宅で生活をしやすくなったといえます。

でも、まだ事業所数は全国で357か所と少なく、兵庫県は16か所、大阪府25か所、京都府9か所 となっています。(厚生労働省ホームページ 平成29年3月末時点)

看護小規模多機能型支援事業所 リガレッセ

一般社団法人 ソーシャルデザインリガレッセ は、看護小規模多機能型居宅介護事業所、リハビリ対応型訪問看護ステーション、miso(オーガニックカフェ)を展開されています。

今回は、看護小規模多機能型居宅介護事業を見学しました。

まず驚くのが、ここが築150年の古民家をリフォームした施設であること。

雰囲気はぜひホームページをご覧ください。

地域有数の旧家の建物で、重厚な造りの門があり、敷地面積は約2,000㎡あるそう。蔵があり、広い庭には大木が並んでいます。

施設は黒と白を基調にされていて、太い柱や梁、立派な神棚など、古民家の雰囲気がそのまま残されています。

生活感をとても大切にされていて、家具や設備にも、細やかな配慮が見られます。

ダイニングの椅子は、座りやすくて、高齢の方でも簡単に動かせるよう、県内の職人さんにオーダーしたすてきなもの。

リビングには何種類かのソファや椅子があり、1人用の椅子は北欧製の包み込まれるような形のもの。

体調の優れない時でも、その椅子に座って、皆さんのおられるリビングで過ごすことを好む方もあるそう。

明かりは、和紙のスタンドライトなどの温かい光の間接照明が使われています。

リビングを中心として、周りに9床のベッドが備えられています。

見学させて頂いたのは、お昼ごはん前。歩行車で歩く女性や、車いすをこぐ男性がダイニングに集まってこられます。

本当に素敵な古民家カフェの雰囲気です。

 

生活感を大切にする

運営法人の代表理事の大槻さんや、訪問看護ステーションの作業療法士の方に、いろいろな話を伺いました。

とても印象的なのは、生活感を大切にされていること。

ベッドは全て電動ベッドですが、病院や施設のような雰囲気にならないように、ベッドボードは木目調で、部屋の雰囲気にもしっくりと調和しています。

ベッドの横にはサイドテーブルと和紙のスタンドライトがあり、温かい雰囲気です。

医療的な関わりが必要な方もおられますが、生活感をとても大切にされています。

また、椅子に座る時に自分で椅子を動かすこと、他にも配膳や下膳を自分でしやすいようにトレーをのせられる歩行車を選ぶこと・・

些細なことですが、身の回りのことがしづらくなった方にとって、「自分にできることをする」というのは、とても大切なことだと思います。

支援する側が手伝うことは簡単ですし、必要な方にはさっと手伝うのがよいでしょう。

でも、支援する側が何も考えずに手伝い、その方のできることを奪ってしまうこともあるのです。

自分の日々の仕事を振り返り、反省しきりです。

相手の方のことをよく知り、どういった支援をするのか、支援する側1人1人が考えることが大切だと感じました。

生活感

病院や施設は家とは違いますが、いずれ帰られる、家=生活 を忘れずに仕事をしていきたいと思います。

 

神戸新聞 連載「いのちをめぐる物語」に、リガレッセの取組みが紹介されています。ぜひご覧ください。

 

 

じゅん

作業療法士をしています。 読書と山歩き、音楽が好きです。 詳しいプロフィールはこちら。

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