淡路人形座@兵庫県淡路島 で人形浄瑠璃を鑑賞
こんにちは
初めて人形浄瑠璃を観ました。
演目の前に、人形の説明や物語のあらすじを説明してくれるので、初めての方でも十分に楽しめますよ。
淡路人形座
1964年に吉田傳次郎(でんじろう)座の道具類を引き継ぎ、興行を始めた淡路人形座は、常設館である淡路人形浄瑠璃館で毎日公演する一方、国内外への出張公演、学校への出張講座、小学校、中学校、高校、子供会活動の後継者団体への指導、全国の伝統人形芝居保存会への協力など、伝統人形芝居の普及、発展のための活動も積極的に行っています。
男性10名、女性8名の座員が、美術品としても価値のある人形を3人で遣い、情感溢れる語りと重々しく響く三味線による伴奏が相まった俳優が演じる演劇以上に喜怒哀楽溢れる舞台を演じます。
公演
淡路人形座では、定時公演が1日4回(10:00、11:10、13:30、15:00)あります。
所要時間は、その日の演目により異なりますが、約30~50分です。流れは、人形の紹介、演目、記念撮影といった具合です。
人形浄瑠璃の構成
人形
シンとなる主遣い(おもづかい)、左手の担当左遣い(ひだりづかい)、両足の担当足遣い(あしづかい)の3人で1つの人形を動かします。
主遣いは、右手で人形の右手を、左手で人形のかしら(首)を操る。左遣いは
右手で人形の左手を操る。左手で人形に小道具を持たせたりする。足遣いは両手で人形の両足を操る。
人形の紹介で詳しく教えて頂けますが、かしらは目やまゆ、口、首が動き、手足の動きと相まって、本当に情感豊かに表現されます。
女性らしい笑い方や泣き方など、本当に仕草1つで変わります。わはは・・と大笑いの場合なども見せてくれましたが、普段の自分を見るようで、人形に女性らしい仕草を教えてもらった方がいいかな? と思うほどでした(笑)。
ちなみに人形遣いの皆さんは、背が高くがっしりした体格でした。たまたまかな?
太夫(たゆう)
太夫は床本を見て浄瑠璃を語りますが、西洋音楽のような楽譜はありません。リズムやメロディのみならず情感を込めて「語る」ことに重きを置き、老若男女、善人、悪人などあらゆる人物になりきって、すべての台詞や仕草、情景描写、物語の背景などを一人で語り分けます。
時々人形の方を見ながら語っていました。タイミングやテンポなどを合わせるのは稽古あるのみ、なのかなと思います。
三味線
人形浄瑠璃で使うのは、幅のある力強い音色を特徴とする太棹の義太夫三味線です。厚く重いバチで絹の糸をこすったり、はじいたり、たたきつけたり。体の芯まで響く重厚な音、すすり泣くようなか細い音、不安をかき立てたり、時には寒さや暑さまで感じさせるなど、驚くほど多彩な表現がなされます。
演奏は迫力がありました。太夫と三味線は2人並んで座るのですが、お互いをチラと見ることもなく、どのように呼吸を合わせるのか、すごいなと思います。気配や呼吸なのでしょうか。
初めて人形浄瑠璃を観ました。
江戸時代から続く伝統芸能は、とても興味深かったです。時にはこんな観劇もいいと思います。
初めての方にも分かりやすく説明してくれるので、機会があればご覧ください。
投稿者プロフィール
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作業療法士をしています。
読書と山歩き、音楽が好きです。
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