「未来の年表 2 人口減少日本であなたに起きること」 ~本
こんにちは
今回は本の紹介です。
昨年発売された「未来の年表」の続編です。
自分や家族、地域のこれからを考えるきっかけになる本です。
未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること
河合雅司 氏 (講談社 2018年)
「はじめに」で河合氏は、本書の趣旨を次のように述べています。
少子高齢化や人口減少が人々の暮らしにどのような形で降りかかってくるかを、あなたの生活に即しながら明らかにする。言うなれば、これからあなたに起きることを、お中元やお歳暮のギフトカタログのように一覧してみようというのだ。
本書では、各項目が一覧のように示されています。
例えば、
・東京や大阪の繁華街に、「幽霊屋敷」が出現する
・食卓から野菜が消え、健康を損なう
・中小企業の後継者不足が、大企業を揺るがす
といった具合です。
幽霊屋敷の話では、最初に現在の状況が説明されます。
空き家率13.5%、空き家数820万戸、うち東京、大阪、神奈川、愛知で約3割を占めるそうです。
そして今後、どのようなことが起こりうるのかが述べられています。
興味ある項目から読むとよいと思います。
私自身は、河合氏の考え方と違う項目もありましたが、
読者が興味を持つよう工夫された本だと思います。
今からあなたにできること
河合氏は、次のように論じています。
人口減少社会を前提として、社会を作り替えていかなければならない。
国家としての衰退を避けるためには「戦略的に縮む」ことが必要で、そうすることで日本社会は「豊かさ」を維持でき得る。
今からできることとして、メニューが示されています。
一部として、
個人は
・働けるうちは働く
・1人で2つ以上の仕事をこなす
・ライフプランを描く
企業は
・全国転勤をなくす
・テレワークを拡大する
読んだ方それぞれが、自分に何ができるのか、どのような視点を持って生活していくのかなど、考えるきっかけになる本です。
人口減少社会、少子超高齢社会になることは分かっているので、
私は「戦略的に縮む」ことに賛成です。
より成熟した社会になるべき時期に来ているのでしょう。
働かない人生を具体的に考えたことがないので、
働けるうちはしっかり働いて、人生100年時代のライフプランを考えてみたいと思います。
投稿者プロフィール
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作業療法士をしています。
読書と山歩き、音楽が好きです。
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