【不整脈の入院治療】良くない不整脈が見つかり、入院治療をすることに

こんにちは

携帯型心電図をつけた状態で24時間の心電図を計測する「ホルター心電図検査」を終えて、病院に行きました。

先生から言われたのは、まさかの言葉でした。

大きな病院を受診してください

心電図検査の結果は、すぐに用紙として出力されるようで、診察室で先生は用紙を見ておられました。

脈がだいぶ速いですね・・ 紹介状を書きますので、大きな病院を受診して下さい

はい??

頭の中は ????? だらけです。

その先生は、循環器内科の専門医で、長く診療をされてきた方です。私は「もう少し検査をしてみましょう」と言われると思っていたのです。有無を言わせず、紹介状を書いて下さるとのこと。

ということは・・ この病院でできないこと、例えば手術とか、何か大変なことをしなくちゃいけないの?

思考停止でぼーーとしながら、診察室を出たのでした。

 

脈の乱れがあります.最大心拍は192回/分 になった時がありました.(軽くジョギングした時)

ネットで調べてみる

すぐに病院の予約を取りました。

受診日までにすることと言ったら、ネット検索です。

一体、何なんだろう?

大失敗だったのは、先生に診断名を聞かなかったことです。後になって思えば、ショックで完全に思考停止していました。

私は医療従事者ですが、お恥ずかしいことに心疾患は苦手で、よく分かりません・・ でも、よくない不整脈であることは分かります。

治療は内服か、手術、場合によってはペースメーカー埋め込みなどと書いてあります。

やばいなあ・・ と悶々としていました。

 

大きな病院を受診

後日紹介状を持って、大きな病院の循環器内科へ受診しました。不整脈専門の先生に診て頂きます。

受診前に心電図検査を行い、いざ診察室へ。

非持続性心室頻拍ですね」と言われました。

安静時には心室頻拍はありませんが、ホルター心電図では脈の乱れがあります。電子カルテの画面を見ながら、何か考えておられる先生。

「金曜日に入院して下さい。その日にアブレーション治療をしましょう」

はい?? 

今日は月曜日ですけど? 金曜日って4日後ですけど? 仕事もあるんですけど?

頭の中はまたもや ????? でいっぱいです。

金曜日に仕事が休めるか判断ができなかったので、辛うじて先生に、「翌月ではダメですか?」と訊ねました。

「突然死もゼロではないから、早目に対処した方がいいですね」と先生。

 

この瞬間、あきらめました。

仕事も休めるか分かんないけど、休むわ。

アブレーション治療とやらを、するわ。

突然死はあかんわ。

仕方ない。腹をくくりました。

 

ちなみに1人で受診したので、何か聞き漏らしてはいけないと思い、B5サイズのノートを出して、経過を説明したり、先生の話をメモしていました。

それでも、入院を言われるとは思わなかったので、頭が思考停止していたのでしょう。

最後に「先生、もう一度、診断名を教えてください」と聞いて、ノートに大きく「非持続性心室ひんぱく」と書いたのでした。(慌てていて漢字が思い出せず・・)

 

心室頻拍とは

日本不整脈外科研究会のホームページより引用

心臓の4つの部屋を順番に動かしている電気系統に異常がおこり、異常な電気刺激が心室から発生し、そのために脈が乱れることを心室性不整脈といいます。心室性不整脈には、①心室性期外収縮、②心室頻拍、③心室細動があります。


心室性期外収縮は、健康診断などでよく見つかる、もっともありふれた不整脈のひとつです。
症状は人それぞれで、無症状から強い症状を訴える人までいます。
実は、健康診断などで病院に紹介される心室期外収縮の患者さんの約95%は治療の必要がありません。しかし、残りの患者さんにはさらに悪性度の高い不整脈に発展する可能性があるため、治療が必要となります。

この判断の基準となるのは、①基礎心疾患の有無と、②期外収縮の悪性度です。
この心室性期外収縮が3つ以上連続して現れた場合を心室頻拍といいます。もともと心臓に病気がなく、数連発程度の心室頻拍なら心配ないこともありますが、心臓に病気があったり、連発の数が多かったりする場合は、危険性が高い不整脈になる可能性があります。

30秒以内に自然停止する場合を非持続性心室頻拍といい、30秒以上持続する場合、あるいは30秒以内に重篤な症状(意識消失、血圧低下、心不全など)が出現するために緊急治療が必要となる場合を持続性心室頻拍と分類しています。

通常、心室頻拍のリズムは規則正しく、その速さは1分間に120~250拍にもなります。心拍数が遅いと症状が少ない場合もありますが、速いと血圧が下がってさまざまな症状が現れます。
また、心室頻拍からさらに最も悪性度の高い心室細動に移行することもあります。この場合には直ちに心臓マッサージなどの心肺蘇生術と心臓電気ショックが必要です。

 

私の場合

随分前から心室期外収縮があったので、てっきり95%の治療の必要がないタイプだと思い込んでいました。

残り5%に入るとは、我ながらすごいです。

心室頻拍が30秒以内に停止していたので、非持続性、ということでした。持続性の方がよくないので、ちょっとほっとしました。

頻拍の時は、脈拍が190回/分くらいで、もうバクバクです。しかも、大した運動をしていないのに、です。

あまりに脈拍が早くなると、心臓の収縮がその速さについていけず、血液を送り出す量が減る = 血圧が低下して、めまいやふらつき、失神することがあります。

私のめまいやふらつきも、これで納得がいきました。

 

あきらめて、腹をくくった私は、早速入院の準備を始めました。

人生初の入院、手術です。あー緊張します。

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じゅん

作業療法士をしています。 読書と山歩き、音楽が好きです。 詳しいプロフィールはこちら。

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