「医療・介護・福祉の地域ネットワークづくり事例集」 ~本
こんにちは
今回は本の紹介です。
図書館で何気なく手に取りましたが、地域ネットワークづくりに取り組む方々の事例を見て、ワクワクして元気をもらいました。
本の紹介
医療・介護・福祉の地域ネットワークづくり事例集 住民、多職種、行政が協働する包括ケア
監修 辻哲夫 氏 素朴社 2018年
医療と介護、福祉の連携、住民参加など、新しいまちづくりの最前線30の実践事例を紹介。地域力を高めるヒントが満載されており、行政関係者、医療・介護の現場で働いている全ての人たちにお薦めの本。
224ページでオールカラー、写真もふんだんにあります。ひとつひとつが、今までの取り組みの重さを感じさせる、読み応えのある本です。
高齢社会の日本
少子高齢社会の先進国の日本。高齢化率(総人口に占める65歳以上の方の割合)は 27.7% で、増加の一途です。
ただ、一口に高齢社会といっても地域ごとでその実情は大きく異なります。

いわゆる高齢化と過疎化の進んだ地域では、既に高齢化率が約40%になっており、今後大幅な上昇は見られませんが、それ以外の年代の人口も大幅に減少するといわれています。
一方、主に都市部のような高齢化や過疎化は見られない地域では、今後20年間くらいの間に、高齢化がかなりの勢いで進み、それ以外の年代の人口も減少するといわれています。
なので、同じ県内でも、市町によりかなりの差があります。例えば兵庫県の場合、高齢化率の一番低い市は22.9%、一番高い市は40.1%と、かなりの差があります。
当然、必要な施策は地域ごとで異なっており、「地域包括ケアシステム」といわれるように、各地域ごとの実情に応じた対策をしていきましょう、という流れになっています。
誰もが地域で安心して暮らし続けるために
前置きが随分長くなりました。
本書では、まちづくりの30例の実践が紹介されています。
それぞれ、その地域の実情や課題に応じて、住民や多職種、行政が協業して、いろいろな取り組みを行っています。
先日、ブログ記事でご紹介した、サービス付き高齢者住宅「銀木犀」も掲載されていました。
それぞれの地域に応じた活動を、皆で作り上げていく。本には書けないご苦労などもあったかと思いますが、元気をもらい、ワクワクする気持ちになりました。
住民として、専門職として、できることをやっていきたいと思える本でした。
投稿者プロフィール

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作業療法士をしています。
読書と山歩き、音楽が好きです。
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