車いすの介助が大変な方に使ってほしい < 電動アシスト車いす >
こんにちは
車いすには多くの種類があります。
例えばタイヤは、自分で操作する場合は大きいタイヤ、介助者が操作する場合は小さいタイヤなど、使う目的に合わせて選びます。
20年近く前に発売された<電動アシスト車いす>は、坂道での介助が楽にできる車いすです。
「介助が楽にできる」「知らなかった」と言われることが多い、この車いすをご紹介します。
電動アシスト車いす アシストホイール
アシストホイール 株式会社ナブテスコ
電動モーターの力で坂やスロープでの車いす介助をアシストする車いすです。
車いすのグリップにセンサーが内臓されており、押す力に応じた力でアシストします。
上り坂では押す力がうんと軽くなり、下り坂では自動的にブレーキをかけてくれます。グリップセンサーと後輪のモーターの機能です。
ちなみにナブテスコは「次は何を動かそう」をモットーとした会社で、テレビCMもあります。
屋外での車いすの介助はけっこう大変
車いすの重量は約12~18㎏あり、乗っている方の体重を合わせると、結構な重量になります。
屋外では坂道やガタガタ道などいろいろな路面があり、介助者が押すことが大変な場面も多いです。
屋内でも、スロープを置いた段差などは押すのが大変です。
こんな場合におすすめ
・坂道や芝生・砂利などを通ることが多い。
・介助者が女性や高齢などで、力があまりない。
・車いすを外で使うことが多い。
・家の入口や中に段差が多く、スロープを使っている。
私がご提案した例をご紹介します。
2人暮らしの高齢のご夫婦で、家の中は段差が多くありました。病院に行く時は、毎回誰かに車いすの介助を頼まなければならず、介助者の奥様は心苦しく思っていました。
アシストホイールを介護保険制度でレンタルして、少し練習して頂きました。しばらくして、奥様1人で病院へ行くことができるようになりました。「1人で病院に行けました」と言われた奥様の笑顔が印象的でした。
メリットとデメリット
メリット
・電動アシストで、坂道や芝生・砂利が楽に進むことができる。
・操作はスイッチの on off だけで簡単。バッテリーの充電も簡単にできる。
デメリット
・車いすの重量が約20~24㎏と重い。
・電源offで動かす場合は(自動車への積み下ろし、折りたたんで片付ける場合など)、女性や高齢の方は大変。
用途に合わせて車いすを使う
電動アシストのパワーはすごくて便利です。私もとても楽に感じますし、何よりも安心して坂道やスロープの介助ができます。
介護保険制度でレンタル対象となっていますので、興味のある方は担当のケアマネジャーに聞いてみてください。
投稿者プロフィール
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作業療法士をしています。
読書と山歩き、音楽が好きです。
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