ピンピンコロリを考える
こんにちは
突然ですが、「ピンピンコロリ」ってご存知ですか?
ピンピンコロリとは、病気に苦しむことなく、元気に長生きし、病まずにコロリと死のうという意味の標語です。(Wikipediaより)
多くの人は、最期は病まずに人生を終えたいと思っているでしょう。私もそうです。
でも、いろいろと考えさせられる言葉でもあります。
ピンピンコロリ
病気に苦しむことなく、元気に長生きし、病まずにコロリと死のうという意味の標語で、PPKと略したりします。
デジタル大辞泉(小学館)では、
生きているうちは元気に暮らし、寿命の尽きたときに患うことなくころりと死にたいという願いを表す言葉。
補説として、昭和54年(1979年)、長野県高森町で高齢者の健康維持運動の標語として造られたという。その後全国に広がった。
と書かれています。
ピンピンコロリを願うのは誰か?
元気に長生きして、最期は病まずにコロリと死ぬ。
これを願うのは、当たり前ですが、本人です。
誰でも、長期間わたり病気を患うのは、プラスの気持ちにはなりにくいものです。それだけではなく、ご家族など周囲の方に迷惑をかけたくないという気持ちもあったりして、私たちはピンピンコロリを願うのかもしれません。
周りから見たら
一方、周りから見たピンピンコロリは、突然死です。
いつも通り元気だった家族が、朝気づいたら死んでいた。
いつも通りに元気に出かけた家族が、外出中に急に苦しんで死んだ。
とか、そういうことになるわけです。
これって、身近な家族や友人からしたら、かなりの衝撃です。突然消えてしまった、としかいいようがありません。
想像してみて下さい。あなたの大切な家族が突然亡くなってしまった。
ご本人は満足されているかもしれませんが、遺された方々は、どのように気持ちの整理をつけていくのでしょう・・
私も想像がつきません。
突然連れ合いを失った女性
ピンピンコロリを考えたのは、以前、仕事で出会ったご夫婦のことがあったからです。(内容は変えています)
ご夫婦は高齢で2人暮らし。少し身体が不自由な女性と一緒に、夫が家事をするなど、協力して生活されていました。
夫は心臓が少し悪くて無理はできませんが、家事や外出もされていました。
ところが、いつも通りの1日を終えて寝ている時に、突然亡くなってしまったのです。
後日、そのことを聞いた私たち支援者は、驚きのあまり言葉を失いました。
他人の私たちでもそうだったのですから、その場にいた女性の驚きや悲しみといった気持ちはどれほどだったのでしょうか・・
想像もつきません。
心づもりをするのは難しいけれど・・
いつどのように自分が人生を終えるのかは、誰にも分かりません。
アドバンス・ケア・プランニング(ACP)という、自らが望む人生の最終段階における医療・ケアについて、前もって考え、医療・ケアチーム等と繰り返し話し合い共有する取り組みがあります。
元気なうちに、最期の心づもりをしておくことは難しいけれど、こういったことを、折に触れて考えておくことも大切なのだと思います。
<もしバナゲーム> 大切な人との「もしものため」の話をするきっかけ作り
ピンピンコロリ、あなたはどのように考えられますか?
投稿者プロフィール
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作業療法士をしています。
読書と山歩き、音楽が好きです。
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