【不整脈の入院治療】深夜の看護師さんの心づかい
こんにちは
アブレーション治療は、時間が短くて済んだとはいえ、身体の違和感は強いし、とても疲れました。
治療後の深夜、看護師さんの心づかいと言葉に、とても感謝しています。
ベッド上での安静時間が終わる
予定されていた治療開始時間から、1時間あまり遅れたこともあり、予定が夜遅くにずれ込みました。
15~18時 治療
18~23時 ベッド上での安静
20時 夕食
先生が、止血部位のガーゼなどを取り外し、薄いシールで保護するだけになり、23時頃にようやくベッドに座る許可が出ました。
幸い腰痛にもならず、深夜の病室でベッドに腰かけて、1人しみじみとしていました。
体調不良を感じて、近医を受診してから、わずか10日あまり。
診断名を聞いて、入院治療を勧められたのが4日前。
そうして今、治療を終えて座っている。怒涛の展開をつらつらと思い返していました。
看護師さんがしてくれたこと
そんな中、看護師さんが静かに部屋に来られました。
「はみがきしていないから、きれいにしたいですよね。準備しますね」
しばらくして持ってきてくれたのは、コップとおしぼり。
「ゆっくり顔も拭いてくださいね。何かあったら遠慮なく呼んでくださいね」
と言って、部屋を出て行かれました。
顔をふいて歯をみがく
おしぼりを開けると、なんとほっかほかです。
顔を拭くと、ほわ~~っと安心すると同時に、涙がこぼれてきました。
入院治療が決まってから4日間は、病気について調べたり、入院準備などで、かなり気がはりつめていたのだと思います。
私は、心室頻拍といって、心臓がかなりの速さで脈打つため、しっかりと血液が送り出せず、気を失ったり、場合によっては突然死の可能性もゼロではない、と言われていました。
診断名を聞いてから入院までの4日間は仕事をしていましたが、あまり早く動かないように注意して、もし職場でしんどくなったら「AEDしてください」って言おうと、AEDの場所をしっかりとチェック。(心室頻拍が長く続いた場合は、AEDで脈を戻す方法しかない)
もし家にいる時に、心室頻拍がドカンと起こったら、救急車が到着してAEDするのは多分間に合わないから、突然死するのかーー と思うと、よく眠ることができませんでした。
泣きながら、顔をふいて歯みがきをして、当たり前のことがこんなにうれしいことなのか・・ と感じました。
その後、看護師さんが片付けに来てくれて、感謝の気持ちを伝えたら、
「そんなこと・・ 遠慮せずに何でも言って下さいよ」 と言って下さり、後でまた泣いたのでした。
看護師さんの言葉はあまりにも重い
今回、初めて入院して痛感したのが、医療従事者の言葉や態度が患者さんに与える影響の大きさです。
分かっているつもりでしたが、これほど重いとは想像していませんでした。
医療従事者にとっては、その仕事が日常です。どうしても慣れがあって、悪意はなくても丁寧さに欠けてしまったりすることもあると思います。
ところが、患者さんにとっては、入院治療は非常事態です。分からないことや初めてのことだらけ。
頼れるのは、看護師や医師などの職員の方々です。ちょっとした言葉かけや態度が、患者さんの気持ちをここまで左右するのか・・ と思いました。
医療従事者である私は、入院前に調べて、治療についてある程度は知っていました。
それでも、やっぱり不安で心細くて、看護師や医師の言葉や態度に、安心できたり、ちょっぴり弱音をはくこともできたのです。
特に看護師さんは患者さんに接する機会が多いので、その言葉や態度の重さを配慮してしすぎることはないでしょう。
私も医療従事者として、自分の言葉や態度の重さを改めて感じました。この気持ちは、仕事を続ける限り忘れてはいけないことです。
今回お世話になった医療従事者の方々はとても親切な方ばかりで、本当に安心することができ、感謝しかありません。
投稿者プロフィール
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作業療法士をしています。
読書と山歩き、音楽が好きです。
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