栄養士さんから学ぶ、勘違いしがちな2つのこと
こんにちは
週末の2日間、仕事関係の研修会に参加していました。
今回は管理栄養士さんから学んだことです。
勘違い1 高齢になったら食事量は少なくてよい
私たちが1日に必要とする栄養素の基準が定められています。
40代男性と70代男性を比較した場合、1日のエネルギー必要量は、異なります。
40代 2,650Kcal
70代 2,200Kcal
ところが、推奨される栄養素の必要量は、あまり変わらないのです。
たんぱく質 40代 60g/日 70代 60g/日
ビタミンB1 40代 1.4㎎/日 70代 1.2㎎/日
葉酸 40代 240μg/日 70代 240μg/日
カルシウム 40代 650㎎/日 70代 700㎎/日
鉄分 40代 7.5㎎/日 70代 7.0㎎/日
亜鉛 40代 10㎎/日 70代 9㎎/日
ということは、食事の量は少なくてもいいですが、栄養はしっかりととることが必要なのです。
高齢になったら動くころが減るので、肉や魚は少なくてよい、といった考えは勘違いということです。
詳しくは、日本人の食事摂取基準(2015年版)(厚生労働省)を参照ください。
たんぱく質の補給
ごはん、パン、麺類がメインの食事の場合、たんぱく質が不足するばかりでなく、ビタミンも不足するので、炭水化物がうまくエネルギーに変わることもできないそうです。
炭水化物には、必ずたんぱく質をセットにする ことが大切です。
例えば、
卵かけごはん に 鰹節
パン に チーズや牛乳
麺 に 卵
また、豆乳を利用したり、チーズを常備しておく、ヨーグルトにはちみつをかける などの工夫もあります。
これなら、簡単にできそうですね。
勘違い2 熱中症予防には、スポーツ飲料などを飲む
私たちは毎日、水分を飲んでいます。
水分をとるタイミングとしては、食事の時の他に、朝起きた時、外出の前後、運動する前後、入浴の前後、夜寝る前 がよいそうです。
飲み物の種類としてはお茶などがありますが、緑茶はカフェインが含まれており利尿作用があるので、ほうじ茶や麦茶が適しているとのこと。
熱中症予防には、汗をかくので、スポーツ飲料や経口補水液がよいと言われることもありますが、注意が必要です。
軽い熱中症の症状が出ている時や下痢をしている時、激しく汗をかいた時などは、スポーツ飲料や経口補水液がよいそうです。
スポーツ飲料は糖分が多いので、私たちが飲んで「薄いな」と思う程度でちょうどよいとのこと。
経口補水液は塩分も多いので、予防的に多く飲むことは注意が必要だそうです。
熱中症を予防することは大切ですが、水分の取り方や種類にも、気をつけたいですね。
私たちの身体を作っているのは、私たちがとった(食べる、飲む)食物だけです。
食事や水分に気をつけて、日々を健康に過ごしたいですね。
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作業療法士をしています。
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