脳血管の病気の症状は様々なので、他人と比較しづらい

脳のイラスト(人体)

 

こんにちは

今回は脳血管の病気の話です。

時々、患者さんのご家族などから聞くのが、「知り合いのAさんはリハビリを頑張って歩けるようになった」といった同じ病気の方の様子についてです。

目標を持って頑張ることはよいことですが、脳血管の病気の場合は少し注意が必要です。

脳の血管の病気

脳の血管の主な病気として、脳出血脳梗塞があります。

脳出血は、脳の血管が破れて出血し、その先の細胞に酸素と栄養が届かず壊死する。

脳梗塞は、脳の血管がつまり、その先の細胞に酸素と栄養が届かず壊死する。

どちらも、細胞に酸素と栄養が届かなくなり、細胞が壊死することで症状が起こります。

 

症状は、場所と壊死の範囲で決まる

脳は場所により機能が分かれています。運動、感覚、言語、記憶など、それぞれを担う部位が決まっているのです。

また、脳は血管の非常に多い場所です。

脳出血や脳梗塞が、脳のどの部位で起こり、どの程度細胞が壊死したかによって、あらわれる症状が違ってきます。

 

心臓の血管の病気では

脳と心臓を比べてみます。

心臓にも血管が多くあり、血管は細胞に酸素と栄養を届けます。心臓は規則的にポンプのように動き、身体中に血液を送り出しています。

血管に不具合が生じた時には、このポンプの働きが低下します。心臓の役割はこの1つなので、症状が人によって大きく異なることはありません。

心臓と比べて、脳は役割が多様なため症状も多様になるのです。

 

脳の血管の病気 主な症状

運動障害、感覚障害、言語障害、視覚障害、摂食・嚥下障害、意識障害、高次脳機能障害 など

脳出血や脳梗塞が、脳のどの部位で起こり、どの程度細胞が壊死したかによって、あらわれる症状が違うので、全てが起こるわけではありません。

例えば、運動障害(手足の麻痺)でも、手の指先を細やかに動かしにくい程度で見た目には症状が全く分からない程度の方から、腕~手先まで自分では動かせない程度の方まで、様々なのです。

症状については、別の記事で書きたいと思います。

脳の血管の病気は、他の方と比較しづらい

病気になると、どこまで治るのか、将来的にどうなるのかなど、初めてのことで多くの心配や不安があると思います。

病気の経験をした方の言葉は、ご本人やご家族にとって、とても参考になるものです。

脳の血管の病気の場合は、症状の種類と程度が多様なので、症状や回復について一概に比較することはできません。

「Aさんは歩けるようになったから、あなたも頑張ってね」といった励ましは、ご本人の気持ちをサポートしてくれます。ただ、できないことを強いることにならないように、周りの方の心がけが大切ではないかと思います。

 

 

じゅん

作業療法士をしています。 読書と山歩き、音楽が好きです。 詳しいプロフィールはこちら。

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