「ヘルプマーク」を知っていますか?
こんにちは
電車の中で見かけた「ヘルプマーク」のポスター。
外見からは分かりにくいけど、配慮が必要な方もおられます。誰もが気持ちよく過ごせる社会がいいですね。
ヘルプマーク
東京都福祉保健局のホームページに、ヘルプマークのページがあります。
ヘルプマークとは、
義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見から分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成したマーク
です。
元々は平成24年に東京都が作成しましたが、平成29年7月にはJISの案内用図記号に採用されたそうで、全国に広がっています。
電車内のポスター
関西の鉄道事業者20社局では、共同マナーキャンペーンの中の1つとして、ヘルプマークのポスターを掲示しているそうです。
ヘルプマークを入手するには
都道府県や区市町村で申請して交付されます。
ヘルプマークはバッグなどに取り付けるタイプ、ヘルプカードは、氏名や連絡先、必要な配慮等を書き込むことができるもので、配慮などを求めたい場面で提示し、必要な配慮や援助の内容を相手に知らせることができます。
(例:アレルギーの内容を伝える、体調の急変時に病院への連絡を依頼する、災害時の誘導を依頼する)
外見から分かりにくい「内部障害」って?
内部障害は、字が示すとおり、身体の内部に障害があることをいいます。心臓や肺、肝臓、腎臓、小腸、膀胱・直腸などです。
いずれも外見からは分からない(分かりにくい)障害です。生活する上ではいろいろと大変なことや不便なこともあるのです。
心臓機能障害
血液を送り出す心臓の機能が低下した状態で、心臓の収縮のリズムが不規則な人は「ペースメーカー」という医療機器を胸部に埋め込んでいて、規則的な心臓の収縮を助けています。
呼吸器機能障害
呼吸器は呼吸のための器官の総称で、鼻、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺のことです。肺の機能が低下して、酸素と二酸化炭素の交換がうまくできなくなる状態になると、ちょっと動いただけで息切れしたり、こまめな休憩が必要だったりします。中には、酸素吸入が必要で常に酸素ボンベを携帯している方もいます。
肝臓機能障害
肝臓の機能が低下すると、倦怠感や黄疸、出血傾向、感染しやすい、意識障害などが起こりやすくなります。
膀胱・直腸機能障害
膀胱は尿を貯めるもの、直腸は便をためるものです。機能が低下したことにより、人工膀胱・人工肛門(袋に排泄物をためる)になる方もいます。
お互いに配慮し合える社会に
私自身は、電車やバスに乗る機会がほとんどないので、マークをつけている方をあまり見たことがありません。
マタニティマークは見かけることがあります。平成18年にできたそうなので、もう10年以上になるんですね。
このようなマークに関わらず、誰もがお互いに配慮し合える社会になるといいなと思います。
投稿者プロフィール
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作業療法士をしています。
読書と山歩き、音楽が好きです。
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