空港・機内専用車いす<モルフ> @松永製作所
こんにちは
空港の金属探知ゲートをクリアできる、樹脂製の車いす。気軽に飛行機に乗れると便利ですね。
非金属車いす「モルフ」
車いすメーカーの松永製作所が、2016年に発売した商品です。空港・機内専用の車いすで、ANAと共同開発されたそうです。
従来の製品は、金属探知ゲートに車いすが感知する。もしくは飛行機内を通れない。もしくは自分で空港内を移動することができない。この3つのバリアの内、どこかで不便を強いられていました。
そこで車いすの材料を全て非金属にすることで金属探知ゲートをクリアーしました。次に車いすの大車輪に着脱機能を追加しました。
空港内を自分で移動でき、なおかつ大車輪を外すことで、飛行機内を移動することができる、日本で初めての空港・機内専用車いすが誕生しました。
機能
プラス面
空港カウンターから飛行機内まで、車いすを乗り換える必要がありません。
・空港内では、後輪を手で回すことで、移動ができます。
・金属を使用していないので、金属探知ゲートをスムーズに通過できます。
・車いすに乗車した状態で、後方から後輪を取り外すことができます。
・後輪を外すことで、車いすの幅が狭くなり(65㎝→43㎝)、飛行機内にそのまま入ることができます。操作は介助者が行います。
マイナス面
・後輪の脱着装置がついているので、総重量が28.5㎏と重い。(普通の車いすは、大体12~18㎏程度)
・体型に合わせた微調整ができない。座幅は40㎝で座面の高さは調節できない。
私は実物を見たことはないのですが、長距離の歩行が難しい方や座る姿勢が比較的安定している方に便利だと思います。
バリアフリー
長距離の歩行が難しい方には、とても便利な車いすだと思います。
2016年度のグッドデザイン賞受賞だそうです。
ハード面、ソフト面のバリアフリーが進むことで、誰もが気軽に出かけることができるといいですね。
投稿者プロフィール
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作業療法士をしています。
読書と山歩き、音楽が好きです。
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