「死を前にした人にあなたは何ができますか?」 ~本

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こんにちは

今回は本の紹介です。

内容が重いかもしれませんが、特に支援者の方には手に取っていただきたい良書です。

死を前にした人にあなたは何ができますか?

小澤竹俊 氏 (医学書院 2017年)

支援者として、死を前にした人にどう関わるのか?
私が今までに関わった経験は、ごくわずかです。

リハビリ職は、臥床している時間が長い方には、拘縮(手足の関節が固く動きにくくなること)を防ぐために、手足を動かす、安楽な姿勢をとれるようにする、介護する方に介助方法を伝えることを行います。

ただ、「わかってくれる人」になれるように関わっていたのか、私はできていなかったと思います。

援助的コミュニケーション

小澤先生は、苦しむ人への援助として、援助的コミュニケーションが大切だと述べられています。

聴くことの重要性は分かっているつもりでも、実際には意外と難しいものです。
「わかってくれる人」になれると、相手が少しでも穏やかになれるかもしれない。
関わる全ての人は、そうあるように実践を重ねることが大切だと思いました。

この本は、事例を通した内容も多く、一部マンガも含まれていますので、
読みやすく、具体的にどうすればよいかがよく理解できると思います。

医学書院 ホームページより引用

「わかってくれる人」に、私はなりたい

看取りの現場では、答えることのできない問いを突き付けられる。

「下の世話になるくらいなら、いっそ死にたい」「どうしてこんな目に合うの?」

そこでは説明も励ましも通用しない。
私たちにできるのは、相手の話を聴き、支えを見つけること。
言葉を反復し、次の言葉を待つこと。
それは誠実に看取りと向き合ってきた在宅医がたどりついた、穏やかに看取るための方法。

死を前にした人に、私たちにはできることがある。

 

医学書院のホームページには、小澤先生の序文や目次、柏木哲夫先生など3名の方の書評が掲載されています。
ぜひご覧ください。

 

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じゅん

作業療法士をしています。 読書と山歩き、音楽が好きです。 詳しいプロフィールはこちら。

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