2020年 心に残った健康関連の本ベスト10 <その2 当事者から学ぶ>

最終更新日

並んだ本のイラスト

こんにちは

2020年に読んだ本97冊の中で、心に残った健康関連の本ベスト10 その2です。

10冊の分類は、<食事・糖質制限> <当事者から学ぶ> <高次脳機能障害> としています。

今回はその2です。

当事者から学ぶ

病気になるなど、大変な経験をされた方が書かれた本は、心に深く残ります。

医療関係では、専門を究めてこられた先生が、その病気になったことで語る言葉は、本当に重いものがあります。

 

ボクはやっと認知症のことがわかった 長谷川和夫 著KADOKAWA 2019年)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この本は衝撃を受けました。

学生時代に教科書で名前を目にする先生、認知症といえば長谷川先生、認知症のスクリーニング検査を作られた長谷川先生です。

ご高齢とはいえ認知症になられたことを、本やテレビ(NHKスペシャル)で知りました。

先生は、認知症の本質は「暮らしの障害」であり、「自分の体験の確かさが揺らぐ」ことだと言います。

周りの接し方が、認知症の当事者に与える影響についても、改めて理解できました。

【本】認知症になった専門医が語る大切なこと 「ボクはやっと認知症のことがわかった」長谷川和夫氏

 

 

緩和ケア医ががんになって 大橋洋平 著双葉社 2019年)

 

 

 

 

 

 

 

 

緩和ケア医である大橋先生は、希少がんにかかり、過酷な闘病で100キロあった体重が40キロ減ったり、愛妻に当たってしまったりします。

患者の立場になって実感した苦しみや気づきを、先生のユーモアを交えて書かれています。

【本】「緩和ケア医ががんになって」大橋洋平氏

 

四肢奮迅 乙武洋匡 著講談社 2019年)

先天性四肢切断のある乙武さんが、2017年10月にスタートした「乙武義足プロジェクト」で二足歩行へ挑戦する姿が描かれています。

乙武さんがSNSで発信されていたのを読んでいたのと、理学療法士が登場するので、興味もあり読みました。

両膝がなく、両手がなく、歩いた経験のない乙武さんの努力や、一緒に取り組むチームの皆さんのプロフェッショナルな姿にも感動して、一気に読みました。

 

旦那が突然死にました。 せせらぎ 著エムディエヌコーポレーション 2020年)

 

 

 

 

 

 

 

 

kindle を見ていて、たまたま見つけたコミックエッセイ。

衝撃的なタイトルで読み始めましたが、内容は深く重いです。

33歳、結婚4年目で最愛の夫と突然死に別れたせせらぎさん。子どもは当時3歳と1歳。ブログで気持ちを書き始められたそうです。

人生において大切なことは何か? どう生きていけばいいのか? を問われたように思います。

 

当事者の書かれた本を読むのは、リハビリ職という人に接する仕事をしているからかもしれません。

読んだだけで、当事者の気持ちを理解できるわけではありませんが、追体験することで学ぶべきことが多いと思っています。

その3に続きます。

アバター画像

じゅん

作業療法士をしています。 読書と山歩き、音楽が好きです。 詳しいプロフィールはこちら。

PAGE TOP